苦難の転職先の就職活動を始める

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「転籍辞令」という名目でリストラ勧告を受けた私は意を決して会社自主退社した。

そしてすぐに転職活動を始めた。
私には養わなければいけない家族がいる。

妻1人、子2人。

そして、実現直前で頓挫してしまった夢のマイホームを手に入れることも決して諦めたくない。

１から出直して必ずや夢の実現をしなくてはいけない。
その為にはまず生活の基盤を安定させなくてはいけない。

私は職安に通ったり、求人誌を読みあさったり、インターネットの転職情報などを調べたりと転職先の情報収集を行った。

しかし、転職活動とは私が想像しているよりもはるかに大変で厳しいものでありました。

当時36歳であった私が新しく仕事ができる転職先は限られていたのだ。


「転職は35歳を超えてしまうと大変だよ」・・・と以前、誰かから聞いた事があるが、自分が実際この状態になってみると確かにその通りであった。

まず転職専門の求人誌でもインターネットの転職求人情報でも、募集そのものは沢山あるのだが、ほとんどの求人応募の年齢制限が「35歳迄」・・・となっている。

35歳の年齢を超えている私にとっては大半の転職先が35歳までの年齢制限で門前払いとなってしまうのだ。

かろうじて職安では35歳以上でも働ける転職先をいくつか紹介して頂いたのだが、イマイチ自分に合うような条件の転職先が無い・・。

正直私もこれには困ってしまった。

「ちきしょう！こんな事なら35歳になる前に会社を辞めていれば良かった・・」

とか

「会社ももっと早くリストラしてくれればこちらも転職活動もスムーズに出来たのに・・・」

とか

「何で日本の企業は35歳までしか雇わないんだ！！」

とか

「何で俺は36歳なんだ！！」


・・・と今頃になってリストラした会社を責めたり、世の中を責めたり、36歳の年齢の自分自身を責めたりした。

もう頭の中はわけのわからないくらい混乱していた。
そして次第に焦りの気持ちが日に日につのってきたのだ。


「ヤバイ・・・このままでは仕事先も見つからずに路頭に迷う事になる」

幸い、手元には退職金とまとまった現金の預金がありました。
また失業保険も受け取れる手はずにはなっておりました。

しかし、私としては1日でも早く転職先を見つけて経済的にも精神的にも安定させたかったのです。

現在手元に残っている退職金や貯金等は将来マイホームの頭金として残しておきたいのが本音である。

こんな転職活動が長引くことによって大切な軍資金を消費させるわけにはいかない。

私は更に必死に転職活動をやるようになったのです。

⇒次回に続く

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